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2021年11月04日

103萬の壁、106萬の壁、130萬の壁、150萬の壁とは?知らないと損する稅金?社會保険の「収入の壁」

103萬の壁と130萬の壁、150萬の壁とは?知らないと損する「収入の壁」パートやアルバイトで働く中で「103萬円の壁」「106萬円の壁」「130萬円の壁」「150萬円の壁」という言葉を聞いたことはありませんか。これらは「収入の壁」と呼ばれ、夫や妻、親などの扶養家族でありながらパートやアルバイトで働く人にとって、稅金額や社會保険料に大きく関係するものです。

「103萬円の壁」とは、どういう意味?

自分に所得稅がかかるボーダーライン

103萬円の壁とは、まず「自分のバイトやパート代が、年103萬円以內であれば、所得稅が掛かりません」という年収のボーダーラインを指します。103萬円を超えると、超えた分に対して所得稅(+復興特別所得稅)が課稅されます。103萬円超の所得稅がいくらになるかは、超えた分のみ1萬円あたり500円ちょっとを目安にするとよいでしょう。

學生やフリーターは親の減稅のボーダーラインでもある

103萬円の壁には、學生やフリーターで親などの扶養家族になっている人にはもう1つの意味があります。「自分のバイトやパート年収が103萬円以內なら扶養者の稅金負擔が低くなる」という意味です。バイト代が年103萬円を超えると、扶養者の年収と被扶養者の年齢によって控除額が変わりますが、親などの扶養者の稅金が、年間10萬前後~の高くなるので注意が必要です。

パート主婦の配偶者控除の103萬円から150萬円へ

パートの主婦(夫)に適用される、配偶者控除は2018年以降、103萬円から150萬円に枠が引き上げられたため、扶養家族の稅金控除という面では、103萬円は関係なくなりました。

<なぜ「103萬円」なのか?>
103萬円とは、基礎控除の48萬円と給與所得控除の最低金額の55萬円を足した合計の金額です。ブログや動畫投稿など、ネットビジネスだけで生計を立てている人の収入は給與ではないため、「103萬円の壁」ではなく、基礎控除のみの「48萬円の壁」になります。

 

「106萬円の壁」をパート主婦は意識したい

106萬円の壁とは、學生以外の社會人を対象としたパートやバイト先の社會保険(健康保険?厚生年金)の加入條件の収入の目安です。そのため、夫の社會保険の扶養に入っているパート主婦(夫)や、親の扶養に入っているフリーターは、106萬円の壁を意識する必要があります。

106萬円の壁による社會保険の加入條件には、パート先の會社が501人以上、勤務日數や時間も関係しますが、年収106萬円以上が見込まれると、パート先の社會保険への加入義務が発生します。夫(妻)の勤務先の社會保険の扶養に入っている人は、扶養を外れて自分で保険料を払うことになります。保険料は、パート先や収入額によって変わりますが、106萬円超で年間15萬円前後が目安のため、ギリギリだと手取りが一気に減ることになります。

パート先の社會保険の條件は、2022年2024年と拡大していくため、今後対象となる人が増えます。詳しい條件はこちらの記事を參考にしてみてください。
【専門家監修】パートの社會保険(健康保険?厚生年金保険)の加入條件とは?

 

「130萬円の壁」は全員に関係する社會保険の壁

130萬円の壁とは、106萬円の壁に該當しなかった主婦主夫、學生、フリーターなどに限らず、130萬円以上の収入があると、自ら社會保険に加入する義務が発生する年収ボーダーのことです。

130萬円以上になると社會保険はどうなるか

年収が130萬円以上になると、親や配偶者の健康保険の扶養には行っていた人は、扶養から外れます。パートやアルバイト先の社會保険の加入対象でない人は、國民健康保険?國民年金に加入します。勤務先の社會保険の加入條件を満たしている人は、勤務先の社會保険に入ります。

パートやアルバイト先での社會保険の加入條件は、年収ではなく、勤務日數や勤務時間などが関係します。正社員の3/4以上のシフトに入っている人は加入條件を満たす可能性が高いので、詳細はこちらの記事で確認をしてみてください。
【専門家監修】パートの社會保険(健康保険?厚生年金保険)の加入條件とは?

社會保険料の目安

社會保険に加入すると、給與から毎月「社會保険料」が引かれます。社會保険料がいくらになるかは、年齢や住んでいる地域、會社が加入する健保組合によって変わってきます。例えば、30代の主婦で、東京都內在住、全國健康保険協會に加入している會社で働き、パートの年収が130萬円(通勤交通費無し)の場合、一定の勤務日數や時間數等を満たしていれば、會社の社會保険(健康保険、厚生年金保険や雇用保険など)に加入する必要がありますので、社會保険料の目安は約20萬円前後となります。

社會保険に加入するメリット

年間20萬円前後の負擔は重いと感じるかもしれませんが、パート?バイト先の社會保険に加入するとメリットもあります。
夫や親の扶養家族になっていない場合、國民健康保険に加入する必要があり、保険料は全額自己負擔となり、例えばパートで年収130萬円ほどの人が國民健康保険と國民年金を自分で支払った場合、都道府県で差はありますが、目安は年間30萬円前後。
一方で、一定の勤務日數や時間數等を満たすことで會社の社會保険に加入することができると、會社が健康保険料の半分を負擔してくれるので、自己負擔額が軽くなります。また、厚生年金の保険料を払うことで、將來受け取る年金額が増えます。こうしたメリットは大きいので、社會保険の負擔が増えることは、決して無駄なわけではありません。

 

「150萬円の壁」は配偶者控除の満額枠

150萬円の壁とは、夫などの扶養者の配偶者特別控除を満額の38萬円を受けるための、妻(被扶養者)の年収上限が150萬円ということです。2018年より満額の枠が103萬円から150萬円に引き上げられています。

満額受けるには、夫の所得が900萬円以下(自営の場合は収入から経費を引いた額、サラリーマンは給與収入1095萬円以下)で妻の年収が150萬円以下である必要があります。それを超えると夫の所得、妻の所得が増えるにつれ、段階的に控除額が減っていく仕組みとなり、夫の所得の上限は1000萬円(給與収入1195萬円)以下、妻の年収は201萬円以下となります。

150萬円の壁で注意すべきこと

配偶者控除?配偶者特別控除が150萬円まで満額受けられるという點だけ見ると、妻は年収103萬円を超えて150萬円まで働いても損することはないように思えます。しかし、150萬円までの間には「106萬円の壁?130萬円の壁」が存在します。「106萬円の壁?130萬円の壁」を超えて働こうとすると、社會保険料の負擔が発生します。
パートやバイトの時間を増やそうと考えている人は、「150萬円の壁」よりも「106萬円の壁?130萬円の壁」を意識して、この壁を超えないようにするか、社會保険料や所得稅?住民稅などを差し引いても“世帯年収”が増えるような年収を意識した働き方をするといいでしょう。

 

収入の壁を理解して効率的に働こう!

パート?アルバイトで働く際には、103萬円、130萬円、150萬円という収入の壁を理解しておくことが大切です。「稅金の話は苦手なので」と、理解しないまま一生懸命働くだけでは、損をする場合があります。
収入の壁の意味を理解し、効率的に働きましょう。

※更新履歴
2017年6月30日:公開
2020年9月16日:更新
2021年11月4日:最終更新

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